県道234号線

路線名:漢那松田線

起点:沖縄県宜野座村漢那
終点:沖縄県宜野座村松田

総延長:6,380m
実延長:6,100m

宜野座村内で完結している路線です。

国道329号、宜野座村漢那で分岐します。


起点表示です。何故か起点の数十メートルだけ、真ん中の空き地を挟んで上下線で別々の道になっています。


街路樹の松が、かなり狭い間隔で植えられています。


サトウキビ畑の向こうには、ニュータウンが広がって…、と、良く見たら墓地でした。沖縄独特の家の形をした家形墓が並んでいます。
結構新しめの墓が多い様なので、いわば墓地のニュータウンでしょうか。ちなみに、沖縄では不動産業者が墓地を分譲していたりします。


直線の先に海が見えてきました。
この県道、全線に渡って街路樹と歩道が整備されていますし、直線が主体ですので、開通したのは最近なのではないかと思われます。


沖縄電力宜野座風力発電実証実験設備の風力発電用風車が並んでいるのが見えます。風の強い沖縄では、おそらく有力な次世代エネルギーとなるのではないかと思います。

サトウキビ畑の中、気持ちの良い直線が続きます。

電柱道路から離れているので、空が広く感じます。


途中に有る、宜野座村の国際交流村と宜野座ビーチパークです。

広い敷地の端にある、どこかの美術館の様な建物が、国際交流センターだそうです。ギリシャ風の多目的ホールとなっているそうです。
説明板に書かれていた概要です。
「宜野座村国際交流村は、昭和61年に沖縄県が国際観光モデル地区の指定を受けたことに伴い、外客と地域住民との幅広い交流を図るための拠点施設として運輸省の補助事業として建設されたものです。 平成4年12月」
との事ですが、この建物以外は、沖縄電力の風車が回っている位で、土地を造成したまま放置されているといった印象でした。


再び県道に出て、暫く走ると、「宜野座サーバーファーム」と書かれた手書きの看板を見つけました。周りは林とキビ畑ばかりの道路の沿道にあるので、農業の施設かなと思い、見に行ったら、何やら妙な施設。どっかの秘密研究所と言った雰囲気です。
調べてみましたら、沖縄北部特別振興対策事業の一環で、IT関連企業の誘致・育成を目的として建設されたものであり、北部振興策のリーディングプロジェクトとして位置づけられたインターネットデーターセンター(IDC)を保有する施設との事です。


国際交流村周辺から、沿道に立派な電柱が両側に立ち並びます。
宜野座サーバーファームにある最新のサーバーシステムが24時間稼働できるのも、世界各国から重要なデータが送受信できるのも、この電柱があるからこそ、でしょうね。


宜野座サーバーファームを過ぎ、程なくして、再び国道329号に合流し、県道は終了します。
沿道に、エネルギー、国際交流、コンピューターと、時代に乗った施設が続くこの県道、短いながらも北部振興にとっては、かなり重要な道路なのかもしれません。

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